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Sott Sottを運営するギーコは以前、ひろさき若者サポートステーション(略して「ひろサポ」)という、若者の就労支援をする施設で働いていた
Sott Sottの代表的なイベントである居場所「たんぽぽ」は、ギーコがひろサポにいた頃にヒロロ3階の多世代交流室の一部屋でひっそりと開けたのが始まりである
「何をする」は決まってない、ただ集まって一緒に過ごす場所を開けたい!
という突拍子もない希望を、当時の上司が叶えてくれたのだ
周りは「こいつは一体何を言い出すんだ」という反応で、正直なところ、職場内でもあまり理解を得られなかった
それでも、私を信じてくれたのか、あるいはもはや手に負えず説得を諦めたのか分からないが、居場所「たんぽぽ」の開催を承諾してくれた元上司の器の広さに今も頭が下がる
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そんなこんなで居場所「たんぽぽ」が始まり、ギーコがフリーランスになってSott Sottの屋号となってからは
散歩に行ったり、餃子を作って食べたり、楽しく声を出したり、お馬さんを見に行ったり…と活動の幅を広げ、
振り返れば、ひろサポ時代と合わせると活動期間は5年が経っていた
イベント参加人数はスタッフも含めると、年間のべ300人を超える
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そうやって地道に地道に活動を続けてきて、最近、なんだか実態のあるようでないような、フワッとした変化を感じている
イベントに参加してくれる皆んなとギーコの、見えないし聞こえない、あうんの呼吸のようなものが
だんだん出来上がってきたように感じる
この場所をみんなで作り上げていこう、みんなで大事にしていこうという、気持ちが集まって、濃くなって
それがSott Sottの居場所の独特の心地よさや、一体感になっているような、そんな感触がある
そして私はもちろん、その感触が涙が出るほど嬉しいのである